そもそも【デザイン】って何なんでしょうか?

テレビや新聞、雑誌でも、「○○○したデザインです」なんて説明を自然に聞いたり読んだりされていらっしゃいませんか? 「デザイン」って表現、一般用語としても最近ではよく使われるようになってきました。

 

では、「デザイン」ってそもそもどういう意味なのでしょうか?
言い換えれば「作った」事でしょうか?
それとも「設計」した事でしょうか?
いやいや「企画」した事でしょうか?

・・・実はどれにもあたるのです。
それにしても曖昧ですね。 少し「デザイン」を紐解いてみましょう。

 


●アートとデザインの違い
デザインは、よく芸術作品についても「○○○したデザインです」と、マスコミ関係者が使う事があって、受け手の私達はどうしても混同してしまいがちです。では、芸術や美術と呼ばれる分野をなぜ「デザイン」と表現するのかと言うと、「実用化」したものにそう表現を使います。

 

例えば「欄間(らんま)」を例題に挙げて説明しましょう。
欄間は、天井近くの壁に双方の空間にある空気の出入りを可能にさせるため使われる木製建材です。装飾した芸術的な木彫りを使う事で、インテリアに芸術的観点を加えて、機能以上の価値を充実させたものなのです。言葉として使う時、「壁の欄間をデザインした」などと表現します。つまり、単に美術・芸術の事を「デザイン」と表現するのではなく、実際の実用化を目的に作った美術・芸術要素を加えたものという事になります。

 

それでは、美術・芸術の領域であるアートとは何なのでしょうか?
アートは、作家の自己表現を自身あるいは第三者に発信するものです。五感で言えば、視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚の何れかあるいは複数を使って様々な媒体で表現したものです。

 

一方でデザインは、求める人あるいは潜在的に求める人などがあって、その課題などの解決のため思考して概念の組立てを行い、それを様々な媒体に応じて表現する「実用的」なものなのです。デザインの多くは経済活動でその優位に立つための手段に使われます。

具体的に言えば、
「売れるため手に取ってもらうよう配慮した商品広告」だったり、
「正確に目的地へ行くためパッと見てすぐ分かるサイン」だったり、
「他店より魅力的に見えて、入りやすくしたレストランの店舗」だったり、
「コンパクトで調理しやすく、しかも時短になる調理道具」だったり、
一言でいえば「計画された配慮」というべきでしょうか。

 


●美術・芸術的要素がないデザイン
デザインには、組み立てる、設計する、計画するという表現も含まれます。ですので、美術・芸術的要素が全く無いものにも使います。
例えば、システムや設計、回路や思考の組立てなどにも「デザイン」というワードが使われたりしますので覚えておきたいですね。

 


●デザインの評価について
美術・芸術的要素というのは、個人的な「好き・嫌い」や「良い・悪い」を感情で判断するので、「好み」的な要素がとても強い評価でもあります。なので「デザイン」の優劣には、美術・芸術的要素の「好み」と「実用性」の評価が入る「多重評価」が必要な難しいジャンルなのですね。

デザインについて「深く考えていなかった!」と今気付かれたり、逆に、社内でデザインを進行されて、もし不安を感じていらっしゃったのなら、完成後、顧客からの評価が悪いと後悔するより、「デザイン相談」という選択肢を加えてから、デザインを進められる事もご一考ください。

プロダクトデザイン事務所/アドリアカンパニーでは、プロダクトデザインはもちろん、インテリア、グラフィックなど、幅広いデザインジャンルを横断的に対応させて頂いております。

 

 

 

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プロダクトデザイン事務所 / adoria company(アドリアカンパニー)

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